歯周病の進行~それぞれの段階の症状は?~

なんだか最近歯茎から出血がある、口臭が気になる・・・という方もいるのではないでしょうか?もしかしたら歯周病になっているかもしれません。

今回は歯周病の進行、症状についてお話しします。

デンタルケアセット

健康な歯茎はどのようなもの?

健康な歯茎は、歯と歯茎の間のポケットの深さは1~2㎜程度と言われています。

骨の吸収もなく、出血や腫れなどもありません。歯茎の色はピンク色をしていて弾力があります。

プラークを放置すると歯肉炎に

プラークなどの汚れを放置したままにすると、歯茎に炎症が起きて歯肉炎になります。

ポケットは2~3㎜程度です。炎症がおきていることでブラッシング時に出血をしたり、歯茎が腫れたりすることがあります。

炎症がひどくなると軽度歯周炎に

歯肉炎をそのまま放置すると、歯茎の炎症もひどくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入してきます。歯槽骨(歯を支える骨)や歯根膜(歯のクッションの役割)も破壊され、歯周ポケットは3~5㎜ほどとなります。レントゲンを見るとわずかに歯槽骨が吸収されています。

中等度歯周炎は骨吸収が進行する

炎症がさらに進行し、歯周ポケットの深さが4~6㎜ほどになると中等度歯周炎となります。

レントゲンを診てみると、歯槽骨も半分ぐらいまで吸収され、歯の根には歯石が付着していることもあります。歯の支えが弱いため、歯がぐらつき始めます。また、歯周病特有のにおいがしてきます。

重度の歯周炎で歯のぐらつきが進行する

重度の歯周炎になると歯周ポケットも7㎜以上と深くなり、レントゲンで診てもあきらかな骨吸収がみられます。

そのため歯はグラグラとなり、口の中のネバつきや口臭が強くなります。また、歯茎の退縮もみられ、歯石の付着も目立ちます。

早期発見で早めの治療を!

歯周病は徐々に進行するため、放置すると最終的には歯が抜けてしまう可能性もあります。

重度の歯周炎になってからでは、もとの健康な歯茎を取り戻すことはできません。早い段階から定期検診に行くことで、早期発見・早期治療をすることをお勧めします。

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