歯科医師としてのモラル
私の歯科治療における心得
その1
「自分の中ではやりたくないなー」
「親にはしたくないなー」
「自分の子供にはしたくないなー」と思うことは決して患者さんにすすめない。医療には決してダブル・スタンダードはありません。
その2
患者さんを大事にする。具体的には「なるべく歯を抜かない、なるべく歯の神経を取らない、なるべく歯を削らない、やむを得ぬ場合に、必要最小限の治療をさせてもらう。」ということです。
その3
多くの優秀な歯科技工士、歯科衛生士を育てましょう。そして、今日の歯科医療の進歩は歯科医療機器メーカーのたゆみない開発・研究に負うことが多いのです。
レーザーしかり、セラミックしかり、言い出したらきりがありません。是非このことも忘れないで欲しいと思います。
私には、多くの敬愛する先生とも言うべき歯科医がいます。中でも豊田先生という方に大変お世話になり、影響を受けました。残念ながらもう亡くなられましたが当時、まだ若かった私に「おい玄太郎(私の名前)!、歯科医同士、良きライバルとしてお互い切磋琢磨して、向上することがいい治療につながるんやぞ!」と、いつも口癖のように言っておられました。
その4
私は「後医が前医の悪口を言う。」「事実無根の風評被害をたてる」などは歯科医として人間として最も恥ずべきことだと思っております。いつも自分自身そういうことがないよう戒めの念を忘れないようにしたいと思います。そして、何ごともフェアープレーで正々堂々と治療に向き合いたいと思います。