歯に白い斑点が?ホワイトスポットって知っている?

鏡をみてみると歯に白い斑点がある人もいるかもしれません。この白い斑点っていったいどうしてできたものなのでしょうか?

歯科イメージ

白い斑点はホワイトスポットと呼ばれています

歯の表面はエナメル質というものでできています。このエナメル質にできる白い斑点やまだら模様のことをホワイトスポットといいます。

自覚症状はほとんどないことが多いです。ホワイトスポットができる原因には様々なものがあります。

初期の虫歯が原因でホワイトスポットができる

歯の表面のエナメル質は虫歯菌が産生する乳酸により溶かされやすい性質があります。

そのため、歯の表面が溶かされ脱灰することで歯の表面が白くみえることがあります。

もちろんこの初期虫歯を放置することで虫歯が悪化し、穴が開いてしまうので、初期虫歯によるホワイトスポットの場合は歯科医院でみてもらいましょう。

高濃度のフッ素を摂取していた場合

お母さんのおなかの中にいるころから13歳ぐらいまでの間に高濃度のフッ素を多く摂取しているとホワイトスポットができる可能性があります。

これを歯のフッ素症といいます。

遺伝的な原因もあります

遺伝的な原因でホワイトスポットができることもあります。

例えば、あなたのお父さんやお母さんに歯の形成異常などがみられる場合、あなたにも遺伝的にホワイトスポットができる可能性があります。

乳歯のときに外傷を受けた場合

乳歯のときに転んだり、何かにぶつけたりして外傷をうけてしまった場合、乳歯ではなく、これから生えてくる永久歯に栄養がでてくる可能性があります。

ホワイトスポットには治療法はあるの?

ホワイトスポットはとくに自覚症状などがあるわけではないのですが、審美的な面で気になる人が多くいると思います。

そのため、ラミネートベニア(歯のつけ爪のようなもの)や、ホワイトスポットの部分を少し削ってレジンを充填するなどの方法があります。

初期虫歯が原因の場合は、フッ素塗布や、口腔内の清掃をしっかり行うことで虫歯の進行を止めることができます。

気になるときはまず相談を!

鏡をみてホワイトスポットをみつけたら、特に前歯の場合は審美的にも気になるかと思います。

お近くの歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。